1人が本棚に入れています
本棚に追加
めんどくせぇ依頼を受けてから、もう1ヶ月は経ったと思う
依頼主はクロス・マリアン
捜索物はアレンとかいう人形だそうだ
あの老けたジジイは、国家機密だ、とか抜かして、名前と写真以外の情報は、何があっても寄越そうとはしなかった
「コムイ…」
「また随分と荒れてるねぇ、神田君?」
「当たり前だ、あんな少ない情報じゃ見つかるもんも見つかんねぇよ」
「やるって言い出したのは、君じゃなかったっけかなぁ?」
「…チッ…」
この依頼を受けると言い出したのは、間違いなく神田ユウ本人だ
その理由を、誰にも明かさなかったが、周りにいる神田をよく知る人物からならば明らかで
【この人形へ今まで以上の興味を示した】
と、そんな小さな小さな、ことだった
それが、ある感情から来ていることを、未だに誰も知らない
神田ユウですら、それは無意識なもの…
最初のコメントを投稿しよう!