プロローグ

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私の名前は望月静希です。 語呂悪いとか言わないで下さい。 現役高校1年生です。 将来の夢は、とりあえずなんかしらで幸せになる事です。 ってコレ作文? とか思いながらバイトの面接に向かう今日この頃。 いくら4月とは言え日差しMAXの2時辺りは暑いです。 もういっそ死にたい。 とか思っていると、知らない人に声をかけられました。 ああもうこのクソ暑いのに死ねよ鼻ピアスが。 「ちょっと姉ちゃん今暇?」 鼻ピアスが、ナンパか? そのなりでナンパ? フッ。 笑わせる。 ・・・まぁね。 ちょっとうれしいけど。 「今忙しいので後にして下さい鼻・・・」 「ちょっ今、鼻って言った?」 「言ってません」 「いや今言ったよね?」 「言ってませんっつってんだろうが鼻ピ・・・」 「鼻ピ!?今まさに言ったよね!?何!?この鼻ピアスが悪いの!?この鼻ピアスが姉ちゃんに何かした!?」 うぜぇなぁ。 鼻ピアスが悪いに決まってるでしょうに。 引きちぎってやろうか? 鼻の軟骨ごと引きちぎってやろうか? 私はあからさまにわずらわしそうな顔をして言いました。 「私はクソピ・・・あなたに関わっている暇はありません。いますぐどっか行って下さい」 鼻ピアスもさすがに怒りました。 「クソピアスになっちゃったよ!!てめぇ黙って聞いてりゃ調子に乗りやがって。ちょっと来い」 鼻ピアスは私の腕をつかみ、路地に連れ込もうとしました。 「ちょっやめてっ!!」 「さっさと来ぶらっ!!」 鼻ピアスは誰かにごぼうで殴られ、その場にぶっ倒れました。 いやごぼう!?
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