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「そうだ、明日さくらの誕生日だよな?何が欲しい?」
他に誰もいない静かな教室に春樹の声が響いた。
「わぁ~覚えていてくれたの!?ありがとう!」
正直、忘れられていたと思った。でも覚えていてくれた。だから少し、少しだけ…期待していた。
「で?何がいい?」
また春樹が聞いた。
「決めろよ!」
「うーん…じゃあね…」
少し怒鳴った春樹にびっくりした私は、しばらく考えた。
「じゃあね…桜!」
「桜…?」
実は春樹が私にプレゼントをくれるなんて初めてだった。それが当たり前ですぐに思い付かなかった。
「そっか、さくらは桜が好きだもんな!分かった
「なんかだじゃれみたいだよ~」
私は困った顔をしながらも笑いながら言った。
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