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八月も中盤に入った頃、用はお盆だ。
会社員は大抵休みになり家族で出かけるのが多い時期であろう。
そんな皆一斉に行ったら疲れるだけだろうに・・・・。
そう言いつつ俺はシートの固い電車に揺られ、うたた寝をしてる。
かれこれ一時間は山に向かい乗っているだろう。
だから窓から見渡す景色は一向に生い茂る木々のみ。
まぁ山に向かってるんだから当たり前か。
携帯ゲームは弟が離さず、妹は昨日興奮して寝れなかったのか、母親の膝枕で寝ている。
それに釣られて(?)母親も寝ていた。
揺れもひどく、持ってきた小説など読める状況に無く暇を持て余してる俺は、唯一残された選択の、うたた寝をしていた。
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