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孤独…
それが僕に与えられた、ただ一つのモノ。
僕はどれだけ人をバカにしてきただろうか
どれだけ多くの人間を傷つけて、助けようとした者の手を拒んだのだろうか…
人間は嫌いだ。
みんな僕を冷たい目で見つめ、蔑み、人のランクを勝手に決めつける
そんな人間ばかりで僕は耐えられなかったんだ…
だけど僕も人間…。
もしかしたら僕は人間が嫌いなのではなく、自分が嫌いだったのではないだろうか。
でも、そんなことは関係無かった
一人には変わりないから
この沈みきった暗い闇の世界には僕しかいない。
望むものもない。
むしろ彼は望むことを許されていなかった。
そして、ついに少年は決心した。
ーこの世界を終わりにしよう。ー
少年にとって世界の終わりは死を意味する。
何も望むことができず、ただじっと一人暗い闇の中で生きるくらいなら…
その時、彼に一筋の光が差し込んだ…
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