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秋の空はなんだか切なくなる。別に何かあったなどではなくて、なんとなくだ。
本城 凛(ホンジョウ リン)これが私の名前だ。
どこにでもいる
ごく普通の高校2年生。
これと言って取り柄もなければダメ人間ってわけでもない…と思う。
ぼーっと空を眺めていると急に頭に衝撃が走った。
「本城。外見てないで黒板を見ろ!おまえはそんな余裕なんかないだろっ!」
そうだ。今は日本史の授業の真っ只中だった。
さっきの衝撃は日本史の先生はぼーっとしている私の頭に教科書で叩いたらしい。
地味に痛い…。
「…すいません。」
とりあえず私は謝ると先生は“しっかりしろよなぁ”と言いながら教壇に戻って授業を再開した。
それにしても日本史は眠い…。過去を勉強してもしょうがないのにさ。坂本龍馬だとか高杉晋作だとか。興味ないし。
そんなふうに思いつつ、一応ノートをとった。
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