第一章

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15歳から アルバイトや パートはしてきたが きちんとした会社で 働いたことなど無い。 なぜなら こんなバカを 雇ってくれる会社なんか無いと 諦めているからだ。 それでも 将来はきちんと 会社で働くつもりだ。 ただ私には自信が無いのだ。 「うぅー、冷やい~💦」 私は 赤くなって痛々しい 自分の指に 暖かい息を吹きかけた。 「小屋で寝泊まり決定やな。仕方ない」 あまりの寒さに 暖かい小屋に向かって走っていた 私の目に チラリと 黒い物体がみえた。 私は 恐怖におののき ヒィー、 熊!?熊!? いや、でも 熊なら 俯せにならない…よね……多分…。 と心の葛藤と 戦ううちに あれは 何だったんだろうという 好奇心に負け おそるおそると 近づくことに決めた。 すると 私が 熊だと思っていた物体は 全身黒づくめの人間だった。 『うぅーん』 ハッ 「もしもし!?もしもし!?大丈夫ですか!?」 俯せの黒づくめの 人間をどうにかこうにか 仰向けにした私は 黒づくめの人間を 唖然とした顔で見つめた。
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