第一章

5/5
前へ
/46ページ
次へ
なぜなら 黒ずくめの人間は、黒い髪に黒い瞳。 陶器のような真っ白い肌に(ただ単に寒くて) 真っ赤な唇。整った眉に、スーッとした鼻、キュッとした顎、綺麗な顔をした男性だった。 きれーい 綺麗な顔をした 男性の頬に スッと 手を伸ばした時 近くの木から バサッと 雪が落ちる音がした。 その音がした瞬間 自分がしようとした行為に 恥ずかしくなり 顔を赤らめ バッと 手を引っ込めた。 やばー、私何をしかけた!? もう少しで変態になりかけてたし。 頭を抱えはじめた私に またもや 唸りはじめた 綺麗な顔をした男性。 とにかく、助けないと! けど、どうやって?? 麓までは まだまだ 道が続いてる。 しかし 彼は体が 氷のように冷たい。 このままでは 必ず 凍死する。 ならばどうするか。 決まってる! 一刻も早く 小屋へ!! そうと決まれば 「すいませーん。少しの間我慢してくださいね。」 と言うやいなや 綺麗な顔をした 男性を背中へ 背負って 小屋へ目指して 歩きはじめた。 つか重ッ!! .
/46ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加