第二章

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着いたー。 彼を 半分引きずりながら 歩いていた私は 雪に足元をとられ こけていた私のウェアも 濡れていた。 ウェアを脱ぎ 長袖に ジーパン姿になった私は 顔をしかめて ウンウン唸っていた。 さぁ、どうしよっか💦 まさか男性のウェアを 脱がす訳にもいかない。 しかし だからといって このままでは必ず 凍死する。 「ブァックション、ズルッ」 その前に 暖炉に火付けよ。 風邪引く。 暖炉に 火を付けた私は 意を決して 男性に 一応ウェアを 脱がすことを告げた。 しかし 反応は無し。 やれやれと 首を振りながら ごめんなさいと謝り ウェアを脱がした。 すると男性の ウェアの下は 雪に倒れていたせいか グショ濡れであった。 どうしようどうしようと パニック状態に 陥ったときに ふと先月 亡くなったばっかりの祖母と 山での体験を思い出した。
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