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【璃香や。】
【なぁに、おばあちゃん?】
【おまえさんは、山が怖くないかい?】
【怖くないよ】
【璃香や。璃香は山に愛された子じゃ。璃香にはなぜか牙は向かない。だかな、おまえさん以外には牙を向く。】
【??】
小さな頭には
理解しきれなかったのか
頭をかしげた。
そんな璃香の頭を
慈しむような目で
クシャッと
頭をなでた。
【璃香に山で遭難した時の対処法教えるかね。】
【そーなん?たいしょほう??】
【バァバが今からゆうことをちゃんと聞くがで。】
【うん!!】
【最初に暖炉に火を付けて服を脱がす。それでも体が冷たいままなら自分の体温を相手にあげる。】
【どうやってあげるが??りかのたいおんあげたらりかが寒くなるで。】
【璃香はまだ小さいから大きくなったら教えちゃる。】
【りかちいさくないもん!!もうすぐで八さいになるがやき。】
小さな林檎のような
赤い頬を
プクーと膨らまし
ニコニコと微笑む
おばあちゃんを睨む。
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