プロローグ

2/2
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
誰もいない静かな湖畔のほとりに、丸太小屋が一軒だけ建っている そこが今の俺の住む家だ 俺はベランダからの景色を眺めながら、お気に入りの葉巻に火を点け、一服する 第一線から退いた今となっては、こんな風にゆっくりとした時間を過ごせるのが嘘のようだ そのように余裕ができたからなのか、それとも歳のせいなのかは分からないが 最近、昔の事を思い出すようになっていた 今日も例外ではないようだ… 俺はまた葉巻を一服し、ぼんやりと空を見上げた あれは…そう 今から何十年も前の… 「スネーク」という名さえ無かった頃…
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!