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いつもどおりの幻想郷でいつもどおりの宴会でいつもどおり神社の隅っこで影の苦労者たちが酔っ払いながら愚痴をこぼしていた。
「だいたいさぁ、師匠もなんで私を怒るかなぁ。ぜっんぶてゐの仕業って分かってるくせに」
優曇華院・レイセン・イナバは愚痴る。酔っ払いながら。てゐと八意永琳との板挟みで相当たまっているので毎年ここで全部ぶちまける。
「うちのお嬢様も無茶なこと言うんですよね。あれが食べたいだのこれが食べたいだの。私は料理人じゃないんだからレシピなしに作れるかっての」
半人半霊の庭師、魂魄妖夢もまたストレスをためこんでいた。幽々子の数々の注文に応えきれず、咲夜にいろいろとお世話になったりしている。それでも龍をとってこいと言われたときは本気で泣きかけたものだ。
「二人とも落ち着いてよ。いつか苦労は報われるときが………」
そんな彼女らをいつも宥めるのが紅魔の門番、紅 美鈴。彼女もまた、理不尽な日常にストレスを抱いているはずだが。
「それはないだろうねぇ、きっと私らのボスは変わらないままだろうよ」
サボタージュ死神、小野塚小町はのんびりと否定した。それに三人は振り返る。
小町は自分に注目していることに、ふふんと何やら嬉しそうに偉ぶりながら語る。
「だってそうだろう?もうどれほどの時間を過ごしたと思う?変わるならもう今変わってもいいのに、それはないんだから。諦めるしかないね」
鈴仙はともかく他の三人は納得したようで。
「じゃあ、立場逆転してみる?」
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