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放課後
俺は屋上に行くと
光の予想通り彼女から告白された
でも…俺は「ごめん」っと言い彼女の告白を断った
そして彼女と別れると
光の待つ玄関に行き帰路に着いた
光「あぁ、宏矢も
もったいない事するよな
学園一のマドンナが告白したのにそれを断るなんてよ
彼女に憧れる男なんかあの学園だけで何人いる事やら」
宏矢「うるさい
だって俺、松村さんの事知らないし
それに…」
光「それに…何だよ?」
『俺には待ってる人がいるから』なんて言えないよな
宏矢「それに…俺、女に興味ないから」
光「まったく学園の王子様が聞いてあきれるね」
宏矢「だから…王子って呼ぶな💢
そもそも何で俺が王子なんだよ
俺よりカッコイイ奴なんかあの学園ならいくらでもいるだろ」
光「あまいな😏
お前は他の奴らよりひと味もふた味も違うの」
宏矢「なんだよ、その違いって」
光「容姿端麗、成績優秀
ありとあらゆるスポーツをマスターし
学園の代表と言われる生徒会長
焦げ茶色の髪に誰にでも無邪気な笑顔を向け
周りの人々を癒す学園の王子」
宏矢「おおげさ(‐ω‐)
ってか髪の色は関係ないだろ」
光「仕方ないだろ
お前がそう言われてるんだからよ」
宏矢「はぁ、まあ…別に良いけど」
光「あ‼そういえば宏矢に言ってなかった
来週の日曜、雛の十三回忌だけど
お前…来るか」
光が少し気まずそうに俺に聞いた
宏矢「そっかぁ…もうそんなに経つんだ」
光「あぁ…」
宏矢「行くよ」
俺がそう答えると
少し暗い顔をしてた光に笑顔が戻った
光「分かった
じゃあ、母さんに伝えとくな
雛もきっと喜ぶよ😁」
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