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パーン キュキュ 「面、こて」 乾いた竹刀の音と床を素足で滑る音 そして…威勢の良い声… 俺の通ってる学校の武道大会の真っ最中だ 俺は自分の試合まで他の剣師達の試合を見ていた 「次、大将 矢吹宏矢」 宏矢「はい」 俺は面をつけ 相手の待つフィールドに足を踏み入れた すると今までしゃべっていた生徒達がいきなり静かになり こっちに注目した 俺の相手は剣道部の主将で県大にも何度か出場している 「では、両者 はじめ」 俺は相手の動きを受け 隙をついて 宏矢「面」 「一本、勝者、矢吹」 そう審判が言うと 周りから歓声があがった
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