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「――で、何時に寝たの…?」
「……5時…」
「5時!?」
食卓で向かい合って座りながら朝食を食べる陽は翔の言葉に耳を疑う。
「5時まで何してたのよ!?」
「燃え萌えハンター…オンライン…」
ご飯を口に運びながら翔は昨晩遅くまでオンラインゲームで夜更かしていた事を問いただされた。
「呆れた。1時間しか寝てないって事じゃない」
卵焼きを突きつつ陽は翔を責め立てる。
「………」
だが、翔はそんな言葉などどこ吹く風でこっくりこっくりと首を傾けていた。
「寝るなっ!」
陽の手刀が翔の脳天に炸裂する。
「あー…、寝てた…」
「知ってます…」
陽は味噌汁を啜る。
と、その時、
ピンポーン
不意に神崎家のインターホンが鳴った。
「ちょっと!迎えの人来たんじゃない!?」
「えー…、あー…、ヤバっ!」
翔はようやく危機感を覚えた。
「ほら、早く出て!待たせちゃ悪いよ!」
陽は翔を急かして玄関へ向かわせる。
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