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「逃げんなぁあああ!!」
がぁーん!!
俺主人公なのに!!
最初の鍵括弧とられた!!
もうだめだ!!
「訳のわかんないこと言ってないで待ちなさい!!」
俺だって訳も分からず追いかけられてる。
「何で追いかけてくんだよ!!」
「あんたが逃げるからでしょ!!」
ん?なんだ、つまり逃げるのを止めたら追いかけて来ないわけか。
ってな訳で止まる。
「ふぅ…ようやく観念したようね。」
「えっと…俺逃げてないよ、つまりもう…」
女が笑顔になる。
「うん、追いかけない。」
おぉ…笑えば可愛いじゃないですかと……。
「いやぁ…よかったよかった…そうだよな……話せばわかるよな……」
スパーン!
と俺の隣に立っていた街灯が切れる。
「死ねぇえええ!!」
「嘘ぉおおおお!!」
能力者かよ!?
そいつを見る。
『解析』を発動させる。
見る。
視る。
『創刃(ブレイダー)』ランクSの異能者
……。
「Sランクゥウウウ!?」
「なんで知ってんのよ!あんた!」
あ…。
やっちゃった!?
叫んじゃった!!
「まぁ、いいわそんなこと。」
お、バカだこいつ。
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