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―夕方5時
充浩から電話があった
詩織さんが帰ったから
遊びに来いよって…
俺は充浩の家に入った
笑顔で迎えてくれる充浩
「やっと来たっ
今母さんいないから
ゆっくりしてって?」
そう言って
充浩の部屋へ連れて行かれた
「今日詩織と
色々話したんだっ
すっごい可愛くてさあっ」
充浩が楽しそうに話すのを
隣りで聞いてる俺…
「ちょっと充浩~っ
顔ゆるみっぱなしっ
気持ち悪いよっ」
なんてふざけて
言ってみる
こうでもしないと
泣いちゃいそうだから…
「だってすっごい
可愛いんだもん❤」
ズキッ…
まただ…
また胸が痛い…
「ふーんっ
絶対すぐフラれるよっ」
「うるさいっ//
在中も早く彼女作れよっ」
少し膨れて言う充浩
「いやだっ
俺は彼女なんか
つくんないしっ」
「なんでっ?」
充浩が不思議そうに
俺をみつめる
「だって…」
「だって…?」
充浩が好きだから…
「俺はひとりが好きだから」
「ええっ?
ひとりが好きっ?
ははっ(笑)
そんなんじゃ結婚も
できないしっ(笑)」
結婚なんか
したくない…
ずっとずっと
充浩の側にいたい…
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