ひとり

2/4
前へ
/30ページ
次へ
―夕方5時 充浩から電話があった 詩織さんが帰ったから 遊びに来いよって… 俺は充浩の家に入った 笑顔で迎えてくれる充浩 「やっと来たっ 今母さんいないから ゆっくりしてって?」 そう言って 充浩の部屋へ連れて行かれた 「今日詩織と 色々話したんだっ すっごい可愛くてさあっ」 充浩が楽しそうに話すのを 隣りで聞いてる俺… 「ちょっと充浩~っ 顔ゆるみっぱなしっ 気持ち悪いよっ」 なんてふざけて 言ってみる こうでもしないと 泣いちゃいそうだから… 「だってすっごい 可愛いんだもん❤」 ズキッ… まただ… また胸が痛い… 「ふーんっ 絶対すぐフラれるよっ」 「うるさいっ// 在中も早く彼女作れよっ」 少し膨れて言う充浩 「いやだっ 俺は彼女なんか つくんないしっ」 「なんでっ?」 充浩が不思議そうに 俺をみつめる 「だって…」 「だって…?」 充浩が好きだから… 「俺はひとりが好きだから」 「ええっ? ひとりが好きっ? ははっ(笑) そんなんじゃ結婚も できないしっ(笑)」 結婚なんか したくない… ずっとずっと 充浩の側にいたい…  
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

65人が本棚に入れています
本棚に追加