裁きの時

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寂しげな顔をして閻魔様が男の人を見ました。 男の人はいつの間にやら泣いていました。 「確かに僕達は、たくさん周りを傷つけて来ました。動物達ばかりじゃなくて、時には人間自身も傷つけて……情けない」 男の人の眼からは大粒の涙がポロポロと溢れています。 「うむ、残念だが、致し方あるまい」 閻魔様は小さな声でそう言いました。
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