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「では、人類は明日を持って終焉を迎えることとする。明日で人間の存在は全てチリになり、うぬらはまた小さな微生物から始めるのだ」
恐怖と絶望で、男の人は、わなわなと唇を震わせています。
「何、心配いらぬ。地球の歴史に比べれば人類の歴史は浅い。しかし成長は恐ろしく早かった。だからこそ、己の過ちを悔いて、またやり直すことが出来る。それまでしばしの休みが訪れるだけ」
閻魔様は、力を込めて木槌を握りました。
「では、決断を下す」
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