裁きの時

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「さあ、しっかり捕まって!」 ビューン! 男の人は行ってしまいました。 「良かったのですか、閻魔様」 弁護士と検事が言いました。 「うむ、誰とて幼い頃はあったもの。守りたいものがあって初めて人は変わるものよ。人間の事はもう我ら何千年、何万年と待って来たではないか。数年位、瞬きする間だ、文句はなかろう」 「はい」 二人ともそう言いました。 「時が来れば、また裁判を行わねばなるまい。また、人選を頼むぞ」 「はい」
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