~悲しき思い出が眠る町~

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授業を終える放送が鳴る 今日の学校生活は非常に濃かったな 全部授業とは関係無い事だったけど 俺は必要最低限のものを鞄に詰め込み自分の教室を出る 出る時に修斗が 「もう 覚悟を決めたのか?」 と聞いてきた おれは笑顔でそれに答える 「俺の事は全部 彼女に話そうと思うんだ 俺は奈木にLOVEなんだからな」 「格好良いなお前」 「知ってるよ」 俺は彼女のいる5組へと向かう 5組の方を確認すると 奈木は既に廊下で俺を待っているみたいだ 「奈木殿 廊下で待つとは良い心がけじゃな 誉めおこうぞ」 「やったー 圭介君に誉められちゃった 何かご褒美ちょうだい」 コイツ若干調子に乗ってきたな 「わかった わかった 俺の必殺チョップをくれてやろう」 「や やっぱり遠慮しとくよ それよりも 何か話しがあるんでしょ?」 チッ 遠慮しなくても良いのに 「そうだな お前がバカな事言うから時間を喰っちまったじゃねえか」 「え~ 絶対に圭介君のせいだよ」 「うるさい さっさと行くぞ」 校舎を2人で歩く 前まではかなりの視線を受けていたんだが最近はだいぶ少なくなってきたと思う 「圭介君 いったい何の話しをするの?」 よく考えてみると 俺の地元に遊びに来ないか誘うだけだから今すぐにでも言える気がするなあ でも ゆっくりと2人の時に話したいからなあ 「それはなあ 今の日本が抱える国際的問題の事に決まってるだろう?」 「え~ つまんないよ わたしへの愛の告白とかじゃないの?」 「ブハッ」 大胆だ コイツ 有り得ないぐらいに積極的になってきてないか?以前から気になっていたが最近 性格が変わりつつあるぞ まさか 俺のせいですか!? ,
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