~悲しき思い出が眠る町~

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俺と修斗は現在 水道で必死に口を洗っている チクショー 俺の純粋の象徴 ファーストキッスがおっさんに奪われちまったよ 「圭介~ 全然この口紅落ちないんだけど いったいどんな成分が配合されているんだ?」 「俺もちょうどそれを疑問に思ってたところだ 20分洗っても落ちない口紅なんて存在するのか?」 そうなんだよ この口紅 しつこさが半端無いんだよ まさかこの口紅は油性なんですか!? 油性マジックのごときしつこさに 俺と修斗は絶望していた 鏡で自分の顔を確認すると たらこ唇のようになっている唇が…………嫌だー こんなみっともない顔で外を出歩く事など無理だー!! すべてはあの女のせいだ 俺と修斗の眉間にチョーク様を打ち込み あの変態おやじの巣へと誘いやがった あの…… あの…… ドチビミジンコ教師がー!! 俺は今誓おう 反省文 暴言 チョーク投げ 等々 教師の持つ権力&スキル を最大限に利用し何の罪も無い ピュアな生徒達を地獄へと誘う 地獄の門番 吉岡 なつみ先生 に屈せず戦い続ける事を……… 「圭介ー ぼーっとしてるけど どうしたんだ? 早くしないと家に帰れなくなるぞ?」 しまった 憎しみであのドチビ教師の事を考えていたら すっかり手が止まってしまっていた 俺は猛烈なスピードで口を洗う 摩擦により唇が猛烈に痛いです それから 完全に落としきるのに 1時間近くかかってしまった え?授業はどうしたって? 勿論 サボリましたよ 言っておくけどみんなも俺達と同じ状況だったらきっとそうしたはずだよ だって おっさんの口紅がついてるんだよ? なんか変な病気にかかりそうじゃない? ,
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