~厄介な友人 厄介な担任~

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屈辱だ 人生最大の屈辱かもしれない 目の前で不敵に笑う ミジンコババアにチョップを入れてやりたい衝動に駆られた しかも 周りの奴らも ベンピー君と 小さな声で呟いている そんな時 「ベンピー君!!」 と いきなり学校中に響き渡るぐらいの声で叫びだしたバカが現れた 俺はこの声を 知っている 俺がとてつもなく厄介だと思っている奴の声だ 声の主を確認してみると 案の定そこには 超イケメン面の男がいた コイツの名前は 田中 修斗 顔は女性なら誰もが好意を寄せる顔ながら 残念な事に超がつくぐらいのアホで はっきり言って変態な野郎だ しかしそのアホさは日頃の行動のみで 勉強をさせると有り得ないぐらい出来てしまう奇人である 修斗とは 幼い頃からの付き合いで 俺が地元から離れたこの高校に進学を決めた際 「俺も圭介と同じ高校に進む」 と言って 俺に金魚のフンのようについてきた ストーカー予備軍かもしれない奴である アホの説明はこれぐらいで良いだろう 俺は ミジンコババアとストーカー予備軍 にストレスが溜まりまくっていたので 全ての怒りをストーカー予備軍にぶつける事にした 「デスチョップ!!」 俺は全ての力を右手に込めて 全力で目の前のアホにチョップを繰り出す 「グベナバベ」 アホは奇声を挙げて泡を吹きながら倒れた クソー 体が冷えたせいか 何だか視界がぼやけてるのに絡んできやがって 頭も猛烈に痛いし最悪だな 奴が倒れてから 少ししたら教室に授業の始まりを告げるチャイムが響き渡った 「ハイ みんな席に座ってー」 「先生 誰か一人 ここに倒れているんですけど」 あ、それ修斗だ…………みんなゴメンね 邪魔なら捨てて良いからね 「あ~ 田中修斗君ね 邪魔だから廊下に放り投げといて」 おい ドチビ教師 いくらなんでも それは酷すぎるんじゃないですか? まあ 修斗だから良いか ,
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