~厄介な友人 厄介な担任~

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それと 趣味が女の子観察で今は彼女探しにハマってるって…………お前 ただの女好きの変態クソバカ野郎と女子から思われるぞ 俺が机から重たい頭を持ち上げてクラスの女子を確認してみると 目がハートになっていた 嫌おかしいぞ 修斗の挨拶のどこに 胸キュンポイントが存在したんだ? 存在したのは バカを露呈した滑稽な挨拶と セクハラ発言だけだろ? 俺は妬みを込めた視線を修斗に送り 溜め息を一つ吐き 再び机に頭を伏せる だってズルくない? 断然 修斗より俺の方がまともなんだからさ 「ハイ 修斗君はいつまでクラスの中心で立ってるつもりなの? 邪魔だから さっさと席に着きなさい」 ナイス!!マメミジンコ教師 俺は初めて幼稚園児を心で誉めた 修斗が先生の言葉に 「酷いよ~」 と呟きながら 席に座ったので みんなの自己紹介が再開された 俺の方は 時間が経つにつれてますます体調が悪くなってきて 今では吐き気まで感じるレベルになってしまった ヤバイ ヤバイ これは非常にヤバイなあ 6時間目まで耐えれる自信が全く無い そんな時 俺の耳には授業を終えるチャイムが鳴り響いた 「ハイ みんなこれから楽しい1年間にしようね じゃあ 終わります」 マメ教師の言葉と共に教室のみんなは友達と話したり じゃれ合ったりして 賑やかにしている そして 俺は肩をトントンとつつかれている たぶんと言うか絶対にアイツだけど 「なんだ修斗? 俺は今忙しいから話しかけるなら20年後にしてくれ」 俺は机に頭を伏せたまま 修斗に伝える 「おい圭介 休み時間ぐらい愛しの親友と仲を深めようじゃないか」 「断る」 俺は修斗に即答する これ以上 修斗に関わると俺まで頭のおかしい奴だと勘違いされるからな ,
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