~厄介な友人 厄介な担任~

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「ひでーよ 倒れた圭介を必死に保健室まで運んでやった親友には優しくしてくれよ~」 そう言いながら嘘泣きをするバカ 俺は苦笑いをしつつ体を起こす 体を起こした瞬間 強烈な頭痛が俺に襲ってきた 「イテテ」 俺はあまりの痛みに頭を抑える 「圭介 お前スゴイ熱あるみたいだからゆっくりしとけよ」 修斗が俺にそう言いながら 俺を再びベッドに寝かせる 俺は寝かされてからある事に気づいた 「2人共 授業はどうしたんだ?」 考えてみれば 授業はまだまだ残っていた筈 俺の言葉を聞いた修斗は携帯のディスプレイに写る時間を俺に見せてきた そこには 13時30分の文字が写っていた …………時間経ち過ぎだろ………… 「俺となっちゃんは圭介の介護と言うことで許可貰ってるから大丈夫だぞ」 介護?看病の間違いだろ? それよりもよく許可もらえたな2人共 それと なっちゃんって誰ですか? 俺はその疑問を修斗にぶつける事にした 「修斗 ひとつ聞きたいんだけど なっちゃんって誰?」 俺の問いかけに 修斗ではなく隣にいる女の子が慌てて答える 「それ たぶんわたしの事だと思います わたしは 和田 奈木 と言います」 和田さんはかしこまりながら俺に伝えてきた 俺なんかにそんなにかしこまらなくても良いよ 「和田さん 「ストーップ」 俺が和田さんに自分の名前を言おうと思っているところに修斗が急に俺の言葉を遮ってきた 「圭介~ なっちゃんがお前にお願いしたい事があるんだって」 ??? 俺は修斗の言葉を聞いて 和田さんに尋ねてみる 「何?」 和田さんは俺の言葉を聞いてためらいがちに口を開ける 「あの~ 井上君の事を…………圭介君って呼んでも良いですか?」 圭介君? 何故自己紹介もしていないのに俺の名前を知っているんだ? ,
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