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彼が走り去ってからわたしの心に残るのは後悔だけであった
何故 わたしは彼にあんな事を聞いてしまったのだろう
わたしは 彼がどのように答えるかを何となく分かりながら彼に質問した
彼の答えはわたしの思っていた通りであった
そして わたしは彼の瞳の奥に怯えるようなものを感じた
ねえ圭介君 アナタは何に対してそんなにも怯えているのですか?
アナタは何にそんなにも苦しんでいるのですか?
わたしでは その苦しみを取り除く手伝いをする事ができませんか?
わたしはアナタを救いたいと真剣に思っているよ
あれ?やっぱり圭介君の事を好きなのかな?
わたしの頭の中には 圭介君の怯える瞳がいつまでも残っていた
「いつかアナタの心にハッキリと希望が見えるようになると良いね」
わたしは静かにそう呟き ゆっくりと自宅に向けて歩きだす
心には彼を救うと言う決意を抱いて…………
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