~厄介な友人 厄介な担任~

16/16
前へ
/144ページ
次へ
…………………………… 彼が走り去ってからわたしの心に残るのは後悔だけであった 何故 わたしは彼にあんな事を聞いてしまったのだろう わたしは 彼がどのように答えるかを何となく分かりながら彼に質問した 彼の答えはわたしの思っていた通りであった そして わたしは彼の瞳の奥に怯えるようなものを感じた ねえ圭介君 アナタは何に対してそんなにも怯えているのですか? アナタは何にそんなにも苦しんでいるのですか? わたしでは その苦しみを取り除く手伝いをする事ができませんか? わたしはアナタを救いたいと真剣に思っているよ あれ?やっぱり圭介君の事を好きなのかな? わたしの頭の中には 圭介君の怯える瞳がいつまでも残っていた 「いつかアナタの心にハッキリと希望が見えるようになると良いね」 わたしは静かにそう呟き ゆっくりと自宅に向けて歩きだす 心には彼を救うと言う決意を抱いて………… …………………………… ,
/144ページ

最初のコメントを投稿しよう!

503人が本棚に入れています
本棚に追加