~こんな奴だったとは~

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先日 こんな事があったんだ …………………………… 俺はゆっくりと教室のドアを開ける 開けた瞬間に俺に集まる視線の数々 昨日 突然ぶっ倒れて 授業を休んだ奴が元気いっぱいでやってきたのだから当然であろう 「圭介君 おはよう 昨日は体調が悪かったんだね 先生てっきり便秘だと思ってたよ」 この声は…………俺の中では教師と認めていない幼稚園児の声だ 姿を確認してみると そこには背はチビィが態度はデカい 忌まわしき吉岡先生の姿が 「おはようございます 先生様 心配してくれるのはありがたいのですが まずは婚期を逃された ご自分の心配をなさって下さい」 俺はお先真っ暗の先生の方が 大幅に心配なのでその事を伝えた 俺の言葉で彼女のどす黒いオーラが倍増したようだが 気にしてはダメだ 先生とのやりとりが続いている間も 俺には 「大丈夫?」 などなど 俺の体調を心配してくれる声を沢山頂いた いきなり クラスのみんなから心配されるなんて なんてカリスマ性を持っているのだろうか 結局 マメ教師との闘いは反省文3枚と言う事で決着した せっかく心配してやったのに心配して損したな 俺が睨みつけるように 渡された原稿用紙を見ていると 後ろから誰かに抱きつかれた 抱きつかれた瞬間に感じる寒気と筋肉質のボディー アイツしかいないだろう 「おい同性愛者 頼むから2秒以内に離れろ」 「ちげーよ 俺がLOVEなのは女の子だけだー!!」 コイツは教室の中心でどえらい事を叫びやがった そんな変態野郎の発言で 盛り上がる教室の女子達…………今なら間に合うから冷静になって自分たちの間違いに気づいてくれー!! 「わかったから 離れてくれ」 ずっと男に抱きつかれているのは 地獄よりも辛いよ ,
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