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土曜日の朝に珍しく目覚まし時計が部屋に鳴り響く
俺は重たい目を開けて 目覚まし時計を止める
「せっかくの休日なのにな」
俺はその言葉と共に 嬉しそうに笑う奈木の表情を思い出す
「まあ しょうがないか」
その表情で自分を納得させた
俺はベッドからオッサンじみた唸り声をあげながら起き上がる
起き上がって感じたのだが頭に違和感が………
手で違和感を感じる部分の髪の毛を触れてみると いつもの髪の毛と明らかに違うのがわかった
俺は確認するために洗面所に駆け込んだ
そして髪の毛を鏡で確認してみると
「…………なんじゃこりゃ」
元気に跳ね上がっていた髪の毛達の姿がそこには存在していた
シンプルに言うと寝癖と言う奴です
俺は急いで 頭に冷水をぶっかける
寒いです 極寒ですよ
俺の必死の努力により ハイテンションになっていた髪の毛達はノーマルテンションに戻ってくれました
すっかり眠気も吹っ飛び 朝飯を作り始める
料理を作っている時に テレビで天気予報をやっていたので確認してみる 奈木は本当に楽しみにしていたみたいなので 晴れてくれと願うばかりである
予報によると………晴れらしいです
晴れと映った瞬間 小さなガッツポーズをしてしまった
「何やってんだ俺」
初めて自分を痛い奴だと思ってしまった
いつも通りのシンプルな料理を完成させて さらっとたいらげた
ひと息ついた俺は服を準備する
俺はファッションの事を何ひとつ分からないので 適当に服を選んで着る
珍しく鏡の前で確認してみるも オシャレかダサいか良く分からない
たぶん普通だろ
俺はそんな 今からデートに行く奴とは思えない発言を頭の中でしていた
そして俺は机の前へと移動する
「美香ゴメン 今日だけだから許してくれ」
俺は写真の美香に謝る たぶん俺が他の誰かとデートに行く事を怒っている筈だから
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