彼らの行く先

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「アイツ、木刀振り回してすっぽ抜けて頭にぶつけてたよなぁ」 「そういやぁ、アイツ前々からアホだったなぁ」 俺の名前は北郷一刀(ほんごうかずと)ごく普通の高校二年生。そして、隣にいるのは俺の親友の武田力也。 「なぁに、また面白くもない話してんの?」 「まぁまぁ、藍ちゃん。そんなにとげある言い方しなくても」 このやたらとトゲのある口調の女の子は日笠藍。藍とは小学校時代からの幼なじみでむかしから口がきつい。で、隣にいるのが片霧夏実。 夏実ちゃんも小学校時代からの幼なじみで藍とは正反対の性格でとても優しく、めちゃくちゃいい子だ。藍の話だとキレると超怖いらしい。 「お、もうすぐ駅につくぞ。やっと帰れるなぁ」 「よーし、もうすぐ着くからみんな荷物を持て。降りる準備をしろ!」 先生の声とともにみんなが自分の荷物の整理を始める。 しかし、俺達を待っていたのは地獄だった 駅に着くなり、ホームはとても混みあっていた。 「金曜日にしてはずいぶん混んでるなぁ」 と力也が呟いた。 確かに平日の3時にしては混んでいる。さらになぜか警察が大勢いる。 「なにか、事件でもあったのかなぁ・・・」 藍が心配そうな声で言った。 確かに藍が心配するのも無理はない。しかし、もっと意味が分からないのは自衛隊が居ることだ。
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