再会と決意の斬撃

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「そうでしたか、それで一佐は・・・?」 佐久間さんは俯き、一呼吸した 「北郷一佐は拳銃で自決なされた。奥様も共に・・・」 「そう・・・ですか・・・」 そう聞くと土橋さんは重い足取りで、俺の前まで来ると肩に手を置いた 「辛かったね・・・私は北郷一佐と同じ部隊にいたことがあったてねその時は、大変お世話になったよ お悔やみを・・・」 「はい・・・」 今の俺にはこういったから返事しかできなかった やはり、数時間足らずでは吹っ切れない 人は悲しいことを簡単に忘れることができるほど単純につくられていない
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