再会と決意の斬撃

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「申し訳ありません しかし、敵は日を増すごとに増えてきております 現在の自衛隊の戦力では戦線を維持するので限界です」 佐久間さんは落ち着いた面もちで対応している それに比べ、俺を含めたみんなは、あの男に対して怒りを隠せないようだった 手に握り拳を作っているのがその証拠だ 「だったら他の駐屯地から別の自衛隊を送ってもらえばいいじゃないか!」 今度は、あの男の隣にいた若い男性が声を張り上げた 「2日ほど前に、東部方面隊の第6師団が2個大隊をこちらへ送り、さらに日本に駐留している米軍がテロ攻撃の可能性があるという名目で、約1個大隊を送りました しかし、敵による足止めをくらい、死傷者多数、撤退を余儀なくされました 事態を重く見た防衛相は、第1、第6、第7師団を県境に配置し、戦線の拡大を押さえ始めました」
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