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戻ってみると力達が佐久間さんと何か話している
「お、カズ来たか」
俺を見つけた弘大が俺の元へ駆け寄ってきた
「どうかしたのか?」
「あぁ、実は佐久間さんがさっき避難した民間人の身元を確認したら、偶然みんなの家族が確認されたんだ」
「そうか、それはよかったな」
「あ、すまんカズ
お前の気持ちも考えずにこんな・・・」
「いや、気にするな
お前のじいちゃん達は?」
この問いに弘大は静かに首を横に振る
「爺様達はもう年だったからな、ここにいないのも当然さ」
「そうか・・・、俺の方こそすまんな」
「気にするな、知らなかったんだからしょうがない」
あまりにムードが悪かったので、話題を切り替える
「それで家族のことで話をしてるんだっけ?」
「あぁ、救出用のヘリがくるまで一緒に居られることになったらしい
そのまま、家族と居てもよかったんだが、誰一人その提案には乗らなかったらしい」
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