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眠い目をこすり、北の方向を向く
そこには、黒く蠢くなにかが徐々にこちらへ近づいてきていた
「各隊戦闘態勢!
敵がくるぞ、いそげ!!」
無線から佐久間さんの声が聞こえてくる
前方からは数万のアンデッド群
後方からはヘリの音が近づいていた
俺達は全員銃を構え、射撃体制をとる
アンデッド群が600メートルくらいに近づくとアンデッド群の一部が突出し突撃をかけてきた
獣のような雄叫びと共に血に飢えたアンデッドが近づいてくる
「構えー!!」
号令と共に、セイフティーを外し狙いをつける
俺の手は恐怖で手に汗かき、銃身がぶれ、息が荒くなる
そんな恐れとは裏腹にアンデッドは徐々にその距離を詰めてくる
「各隊、発砲を許可する
撃てー!!」
号令とともに銃を発砲する
生々しい銃声とともに長く、悲劇の二時間が始まった
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