T × R

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『豚じゃ、ない‥です。』 噛み付くように 相手の首筋に赤い痕を つければ驚いたように 目を見開き見つめてくる 『はっ‥おまっ‥』 僕はその顔を見れば 優しさと愛情を纏った 豚の皮は脱ぎ捨て 本能に忠実な狼になる ベッドに押し倒し みしみしと軋む音を 聞きながら両手を 頭の横に、まるで もう逃さない‥ なんて言ってるかのように置く 『錦戸くん、 お仕置きの時間です』 にっこりと微笑めば 貴方の顔が恐怖の色に染まる もう二度と言わないって 誓うまでこれからの行為は やめてあげない
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