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かなり豪華な王室の玉座に、彼女はいた。
座っていた、とは表現しないのが大事なところだ。
彼女は座るはずの玉座に横になっていた。
「リーナ様、姿勢が悪いですよ」
リーナ様と呼ばれた幼女は悪びれもせずにあくびをする。
「……暇じゃ」
「絵本でもお読みしましょうか?」
「わらわはもう十七歳じゃ、馬鹿にするでない!!」
がばっと跳び起き正面に立ち尽くす。
身長は百四十センチくらいのツルペタ幼女、顔なんてロリ顔そのものだ。
「ファルこそなんじゃい、いつも剣の訓練ばかりで……たまにはわらわの話し相手になれと言っておるじゃろうが!」
「だからこうしてリーナ様と遊びに来たじゃないですか」
「うるさい、言い訳など聞いてはおらぬのじゃ」
「話したいんですか、話したくないんですか、どっちなんですか!?」
「口を聞くなゴミ虫」
「汚いことばはダメですよ」
「まだしゃべっていいと許可をだしておらぬじゃろうが」
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