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静止
現実感が無い
やけにリアルなのは
いつも同じ感情で
張り詰めた糸が軋む
全ての情景が遠く淡く
愛しい声すらも泡になる
幻(ゆめ)の様な
現実(まぼろし)に
魅せられたい
永久(とわ)の様な瞬間が
胸を裂く
上げた口角から漏れる
絶望を望んだ
時が止まる空間が
堪らなく痛い
愛しい背中はやがて
人混みに消えた
願いが叶うなら
不快な迄に温かい掌で
施錠を幻に変えて
それが出来ないのなら
夢物語だと囁いて
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