血を見た日々

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最近、俺は眠りに着く度血を見る。 いや、別に好きで見ているわけじゃない あいつが、―彼方が毎晩どこかしら噛みついてくるようになった。 「手加減しろっつーの」 パソコンのキーボードを打ちながら昨日噛まれた部分を触ってため息が出る あいつはどうしてこう、犬でもないくせに噛むんだ? キスマークがまだマシに見える (あ、でもキスマークって愛してないと付けれないんかな?) 「はあぁー…」 「遥くん?どしたのさっきからため息ばっか」 突然、後ろから声が聞こえた 「え、あ何だ桜さんか。 いやー、ちょっと悩み事が…」 桜さんは俺の先輩で頼れる姉さんってカンジ? 「じゃあ今日飲みに行こうよ! 話聞いてあげるし」 「え、いやいーですよ!人に話す程でもないし」 「遠慮しないでって!あたしと遥くんの仲じゃん?何ならおごってあげる!!」 ―その言葉に俺はおちた いや、おごるって言葉は… 「…じゃあお言葉に甘えて♪」 なんて談笑していた所を彼方が睨み付けていたのは知らない  
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