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声の主と目が合う。
顔が近づく。
唇が唇に触れる。
唇を離され目前に見えるは
薄金髪でオッドアイ、独特な形のゴーグルをかけた青年。
写真の青年とドッペルゲンガー。
「――――――――っ!!」
その状況と自ら現れたターゲットに声を失う。
「はははははははははなしなさいっっっ!!」
ようやく出た声は驚きで虚しいほどに震えきっている。
ん、頷いてすんなり離すが、怪しい笑みを絶やすこといターゲット。
近くで見るとますますいい男。
だけどムム様の方がずーっとステキだもんね、とつぶやいてキメラは話す。
「こんなところで何してるの、君?」
死印とは発動時には空気のように軽くなり、人間には見えないまぁ便利な印鑑型の武器。
それも天才なムム様が優秀な一番弟子の私のために作ってくれた武器なのだから、それくらいの機能は兼ね揃えていてもおかしくない…かもしれない。
ターゲットを見つけたら死因を書いておいた大きな死印を押す。それが任務達成のシグナル。
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