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その日の夜リクちゃんは家出をする覚悟をしたみたい。
仕事が終わった私は、気になって、こっそりとリクちゃんの様子を窓の外から見た。
……リクちゃん……笑って…る…?
それほど両親が嫌いだったらしい。
大きなリュックに所帯道具やいるかどうか微妙なものや…とりあえず色々を必死につめて。
制服姿でこの家を出て行った。
私は後をこっそりついていった。
あの死神さんのお陰(?)で死んだ両親の親の家に行ってまた地獄の日々を送るのが嫌で、私は家を飛び出した。
後先考えずに、開放感と冒険心で心がいっぱいになって少し笑った。
このままどこかに行けるような気がした。
だから、フィーリングで荷物を選んでいつものなじんだ制服で家とさよならした。
行く場所は決まってない。
とりあえず、駅に行こう。
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