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んで。リビングに戻ってきた甘木サン、電球持ってんの。白熱電球を。
「ちょ、手ぇ熱くないの?」
「タマ、冷たいよ」
「へ?だって、さっき灯りが」
「てゆか。タマ、切れてた」
渡された電球を振ってみたら、シャラシャラ音がすんのね。明らかに中の線が切れてるわけ。
でも……。確かに灯りが灯ってたんですよ。ついさっきまでは。
ちょっと変。なんか腑に落ちない。
だからって、なんでもかんでも“その類”だと関連付けるのは軽率過ぎ。
謀ったようなタイミングで起きる“妙な偶然”って奴、世の中にはあるもんなんだからネ。
とはいえ……あんまり気持ちの良いもんじゃあ、ないですわ。
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