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「それに魔術協会に行くのに何かとっておきを用意したいのよ」
あぁだから平行世界に関する物を・・・
・・・・・・ちょっと待て
「・・・遠坂」
「なによ?」
どうやら説明の意味が分からなかったと思ったのだろう
半眼でこっちを睨んでくる
だがそんな事ではない
「その魔法陣・・・起動してないか?」
「へ!?」
遠坂の後ろに書かれた魔法陣
それが何故か起動してるのだ
魔法陣は空間を歪ませながら拡大していく
「やばっ!」
遠坂はそう言って俺を縛っているロープを解く
俺と遠坂は出口に向かって走った
だが間に合わない!
歪曲した空間が今にも爆発しそうな勢いで広がる
俺はとっさに遠坂を突き飛ばした
「ちょ、士郎!?」
一か八かだが遠坂だけでも逃がす
そして俺は空間の歪みに飲み込まれた
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