BITTER AND SWEET

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『かめってあれでしょ─?あの有名な人。』 有名な人ってなんなんだよ。 もっと具体的な事言えよ。 まぁでも聞くのもめんどいからいいや。 「…そうですね。」 『まぁでも確かにそうだわ。本物を目にすると違うね。』 ……ん?なんの話? 野球じゃないの? 「……そう?」 『うん。やっぱ本物の方が可愛い!』 「………は?」 『いや─有名だったけど実際見た事はなかったし。でも普通にそこら辺の女子より可愛いわ。』 「……いやいやそんな話聞いた事ねぇし。」 『いやいやご冗談を。』 あ─。 なんかコイツと話してると頭痛くなってきた。 「…そりゃどうも。じゃ、オレちょっと寝るわ。誰かさんのせいで頭痛くなったから。」 『え、まじで!?誰だよそいつ!オレが一発くらわしてやる。』 ………お前だよ。 「いいから。じゃあおやすみ。」 『俺がカメを守ってやるからな!』 はいはい。 .
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