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なにやってんだ?
なんで上田がここで寝てるのかは分からないけど、とりあえず前の椅子に座る。
ふとみると上田の寝顔。
そういやコイツの寝顔なんて久しぶりじゃね?
いつもは起こしに来てくれるから俺の寝顔ばっか見られてるけど。
夕日に透かされてちょっと金色に見える髪の毛が綺麗で、思わず手を伸ばした。
「…うわ、ふわっふわ。」
猫みたいに触り心地がよくてサラサラ。
なんか…意外。
『ん…』
「…(やべ、起きた?)…」
『…ゆー、ちゃん…』
ー ドクン ー
え、なに?
今おかしなトキメキしたんだけど。
なぜか今もバクバクしてる俺の心臓。
な、なんだこれ…
「う、上田っ!起きろよ!」
どうしていいか分からず、とりあえず上田を起こす。
『…ん、ぅー…生徒会、終わったの?』
「終わった終わった。」
『ふーん……てかなんで顔赤いの?』
「へっ!?や、ちょっと、別に、なにも!」
『はぁ?どっちだよ。』
「と、とにかく帰るぞっ!」
『………意味分かんねー。』
赤い顔を隠すように慌てて席を立った。
まさか顔まで赤かったなんて…
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