置いてかないで

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「つ、つ―かさ!上田なにやってたんだよ!」 『なにが?』 「いや、みんなとカラオケ行ったんじゃなかったの?』 『あ―まぁ気分じゃなかったし。』 「…あ、そ…」 『あとね、中丸待ってたの。』 「………へぇっ!?」 やべっ。 動揺し過ぎて変な声出た。 だって、だって待ってたって、 俺を待っ… 『今日中丸がマック奢る日じゃん?』 「………え?」 『だって今日で中丸起こしたの10回目だもん。』 「……………あ。」  ― 2週間前 ― 『まじでお前いい加減自分で起きろよ。』 「いやほんとゴメンって!次は起きるから!」 『次はっても―何回目だっつ―の。』 「……すみません。」 『ったく……あ!じゃあさ、俺が後10回起こしたらお前マック奢れよ。』 「お―い。さすがの俺ももう10回も寝坊しねぇよ?」 『中丸なら分かんないよ。じゃあ約束な!』 「まかせろ!絶対大丈夫だっつの!」 ――――――――――― .
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