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まさかそんな。
俺が上田を?
だけどこんなにしっくり来る言葉はなくて。
モヤモヤするのも
ドキドキするのも
上田が、好きだから…
それに気付いた俺の心は温かくなった、
と同時に罪悪感でいっぱい。
今まで一番近くで上田を見てきたのに。
親友としてずっとやって来たのに。
なのに俺はアイツのことをそんな目で見てたなんて。
自分で自分に嫌気がさす。
なんて最低な奴だ。
でもどうしてもこの気持ちは消せない気がする。
普段叩く憎まれ口も
だらしない俺を叱る顔も
照れ隠しに怒る顔も
拗ねた顔も
泣くとちょっとぶさいくな顔も
あの優しい笑顔も…
すべてが愛しいと思う自分がいる。
だけど。
君が好きだ気付いても、それを伝えることも抑えることも出来そうにない。
ヘタレな俺でゴメンな。
君には、君だけには嫌われたくなかった。
だけど気付いてしまった以上、俺達は
親友じゃいられない。
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