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「く……っ!私の命の恩人には指一本触れさせませんっ!」
オレを庇うように美女蜘蛛の前に立ちはだかる美少女蛾。
「……ならいいわ。退かないというなら……退かせるまでよっ!」
美女蜘蛛はそう言うと両手を前に突き出す。
すると両手からスパイダーマンのように糸が出てきた。
お尻から出るのを期待してたオレとしては非常に残念である。
「きゃぁっ!?」
突然の攻撃に対応できなかった美少女蛾は、呆気なく蜘蛛の糸をくらい、ズルズルっと引っ張られ、宙吊りにされた。
しかも糸の絡み型が亀甲縛りで、美少女蛾の下着やら柔肌やらが『こんにちは』してる。
っていうか蛾も下着するのな……
まぁ服着てる、っつーか人間の姿になってる意味が分からんけども。
何気なく冷静なオレ。
そんなオレの思考はすぐに中断された。
「さて……これで邪魔は入らないわね……」
ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!
「待て待て待て待て美女蜘蛛!!オレ人間だぞ!?食べても美味くないぞ!」
「食べてみないと分からないわよ」
「確かにそうだが!オレも人間食べた事はないが、人間は70%以上水なんだぞ!不味いに決まってる!!」
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