12人が本棚に入れています
本棚に追加
「何で、何でなんだよ!」
将来結婚する筈の美香が、交通事故に遭って死んでしまった。
おかしいだろ。僕と彼女は確かに結婚する筈なのに……。
「何で美香は死んだんだ。美香は僕の妻になるんだろ?き、君は僕と美香の子供なんだろう?未来から来たって、こ、これは一体、どういう事なんだ」
僕は意味が分からず慌てていた。
慌てて、そして、僕の息子だと名乗る謎の少年に詰め寄っていた。
「確かに僕は貴方の息子です。それに、貴方は美香さんと結婚していましたよ。そして……」
嘘は言っていない感じだった。
しかし、何故か少年は笑っている。
「彼女は事故で死んだんじゃないです。事故に見せかけて殺されたんですよ、僕に」
嘘は言っていない感じだった。
しかし、彼は笑っていた。そんな馬鹿げた事を言いながら、笑っていた。
最初のコメントを投稿しよう!