未来から来た息子。

3/3
前へ
/3ページ
次へ
「この一ヶ月間、ずっと殺す機会を伺っていたんですが、ようやく昨日殺せたんです。……さて、用事が済んだので僕は帰りますね。さようなら、父さん」 「ちょっと待て!まだ話は何も終わってな……」 言い終わる前に、少年は綺麗サッパリ消えてしまった。 まぁ、未来の技術だ、と言われてしまえばそれまでのこと。 残された僕は、ただ立ち尽くすしかなかった。 何故、彼はこの時代にやって来たのか。 何故、美香を殺したのか。 何故、親である美香が死んだのに彼は存在出来たのか。 ……今となっては、全て謎のままだ。 「どういう事なんだよ、一体」 そう、全て謎のまま。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加