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「この一ヶ月間、ずっと殺す機会を伺っていたんですが、ようやく昨日殺せたんです。……さて、用事が済んだので僕は帰りますね。さようなら、父さん」
「ちょっと待て!まだ話は何も終わってな……」
言い終わる前に、少年は綺麗サッパリ消えてしまった。
まぁ、未来の技術だ、と言われてしまえばそれまでのこと。
残された僕は、ただ立ち尽くすしかなかった。
何故、彼はこの時代にやって来たのか。
何故、美香を殺したのか。
何故、親である美香が死んだのに彼は存在出来たのか。
……今となっては、全て謎のままだ。
「どういう事なんだよ、一体」
そう、全て謎のまま。
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