緊急帝王切開

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怒涛のごとく、準備が終わり手術の用意が出来るまで、ベットに横になって居るように言われ、横になる。 少し染みが出来た天井を見つめ、先ほどの事を思い出し思わず、 すごかった‥ と呟いてしまう。 テキパキ動く看護師さんに驚き、あっと言う間に準備されて事に感心し、これからほんまに出産する事に対して、あまり実感が湧かずにいると、まわりを囲っていたカーテンが開いた。 「おっす、どうよ~」 ひろしがのんびりした口調でやって来た。 「‥‥うん、まぁぼちぼち?」 思わず適当な事を返事してしまう、本当は赤ちゃんの事を触れるべきなんだろうが、怖くて口に出す事が出来ない。 ひろしも同じ事を考えているのか、赤ちゃんの容態の事は何も話さない。
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