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外は木々に囲まれていた。
道路が無ければ、樹海と言えるくらいにまで覆い茂っている。
車でわずか三十分くらいなのにこんな場所があったのか。
先にトンネルが見えた。
…あれか?
ザワッ…
「…っ」
一瞬悪寒がして、亮の胸は高鳴った。
別に怖いんじゃねぇし。
そう自分に言い聞かせる。
神山先生の運転する車は、そのトンネル前で停車した。
「気をつけてな」
先生はそう一言。
車で心霊写真を撮り終わるまで待っているらしい。
情けねー顧問…。
部長が車を降りたので、亮達も順番に車から降りた。
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